「片付けない作家と西の天狗」(笙野頼子著)に見る作家の暮らし【ミニマルライフのヒント小説】

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純文学に要注意

初めに申し上げておきますが、これは純文学の小説家による小説なので、つまり文字や言葉による芸術なのです。
必ずしも読みやすい本ではありませんし、具体的な片付けのヒントが得られるハウツー本ではありませんのでご了承ください。

笙野頼子と言えば「怖いお話」というイメージがあったので(岩井 志麻子とごっちゃになってました)、これまで読んだことがなかったのですが、小説家・森茉莉をモチーフにした「幽界森娘異聞」という本があると知り、興味を覚えて読み始めました。

そしてなんて読みにくい、奇妙な小説だろう、と思ったのでした。

忙しいから部屋が散らかる

当時笙野頼子は執筆活動の他に文学論争、裁判などを抱えるなか、猫4匹を抱えて、猫の世話をするために郊外の戸建てをローンを組んで購入して引越しをするという、大変忙しい状況にありました。

その4匹の猫たちも元からの飼い猫1匹と、野良3匹、年も性格も違って餌やりもトイレ掃除も大変そう。

もう話を聞くだけでくらくらしてきます。

片付けの秘訣

笙野頼子による片付けのコツとは、

  • 文学論争をしないこと
  • 創作だけに集中しないこと
  • 思考の整理に全力を使わないこと

だそうで、もちろんこれは笙野頼子固有のコツなのですが、つまりは忙しすぎたから片付けなどできるはずは無いのでした。

しかしそこは小説家、西の天狗を味方につけて、あるとき急に片づけに没頭し、3年溜めた混乱を1か月ほどでリセットするのでした。

高尾山パワー

関東では天狗と言えば高尾山ですね。

私もいろいろ抱えてるときにお山に行くと、その後するすると物事が進むことがあったりするので、お山にはいつもお世話になっています。

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