いまさらのウルフルズ
相変わらずぼーっとテレビを見て(見させられて)いるが、この夏はウルフルズの歌「ええねん」の歌詞を改めて知る機会があった。
「ええねん」はCMで使われていたから、ええことが延々と述べられている歌なんだろうな〜と思うも、わざわざ聴いたり歌詞を調べたりすることはなかった。
改めて歌詞を見てみると、何でもやみくもに肯定するのではなく、ええことは案外厳選されていると感じた。プロの作品ですからさすがにね。
- 何をしなくてもええねん
- 意味がなくてもええねん
などがとっても今の私に沁みた。
最も響いたのが「胸を張ったらええねん」なのだが、そこでこれまで自分は胸を張って生きて来たことがあったろうかと愕然としてしまった。
何かわかりやすい理由もないのに自信を持ってはいけないと思って生きてきたようだ。
「夏が来る」が夏歌?
ところでまた別の番組の話だが、「夏歌ランキング」で大黒摩季の「夏が来る」を挙げている人が一定数いて、流れた歌詞「〽︎(結婚相手として)選ばれるのは、何にもできないお嬢様!」にぎょっとした。
この歌がこんなにすごくおもしろい歌だとは知りませんでした。
これを夏を感じさせる歌、夏になったら聴きたい歌にと挙げる人が一定数いることにも驚きだ。
夏歌って、単にタイトルやサビに「夏」が入っている歌ってことなのかな。
またランキングといっても、その辺の5、6人程度に聞いてまわっただけのことなのかな。
聞かれた人もみんな忙しくて適当に答えているだけかな。
これは夏歌というよりあえてシーズンを当てはめるならクリスマス・イブが適当ではないか?
昭和のアラサー婚活歌だ。
歌詞に「親類」と言う詩的でないワードが使われているのもおもしろかった。
「夏が来る」は1994年リリースで、その後2003年に「夏が来る、そして…」というアンサーソングまで出ているが、閉塞感は変わらない。
でもさすがに今はもう、かつてのまじめな女は結婚が素晴らしいものだという既成概念から解放されていることだろう。めでたし。