好きなものこそ手放す〜「最小限主義」を読んだ

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見落としてました

。ミニマリスト本をつぶさに読むのを心掛けているわけでもないのですが、この「最小限主義」と言う本は、かの「ぼくたちに、もうモノは必要ない」と同じ時期に上梓され、しかもそれぞれの著者は知り合いで、と言うよりライターとカメラマンという密接に関わる仕事仲間であったのですが、私はそんなことは全く知りませんでしたので、まるで最近出版された本のごとく新鮮に読めました。

好きなものがない空間

本の中で「自分の好きなものがない空間」というのが出てきて、それはすなわち牢獄とか、スラム街とかいったものすごい環境のことを即座に意味するというわけではなく、例えばビジネスホテルの一室のような、仮の宿や公共施設の一角などを指しているだけなのですが、そう考えると、自分の好みのものが無くても生きていくのに支障はないものだなと、ふと思ったのです。

これは著者の言わんとしていることとはもしかしたらずれているのかもしれませんが、むしろずれてこその読書体験なのであり、新たな発見となって発展していくのですから、構わないのです。

大事なものこそ捨てる

古くは「大事でないものを捨てても面白くもなんともない」と言った小説家もいましたが、

好きなもの、大事なものを手放すことによって発生する、心の中の動的なものは何なのでしょうか。

そこにはたしかに何かが沸き起こっていますよね。

そのもやもやしたものは次へ向かうためのエネルギーに変換されうる何か、と言えるかもしれない。

明らかなごみを捨てて残った、厳選されたときめくもの、好きなものだけで身の回りを固めようとしてもまだまだモノで窒素してしまう私たち。

好きなものこそ捨てる、という考え方、大事だと思いました。

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