そういえばこんな本があった
著者は「部屋を考える会」で、メンバーの名前は最初に出た本「部屋を活かせば人生が変わる」に羅列されていますが、この会の代表者は「もしドラ」の著者・岩崎夏海です。
「部屋を活かせば人生が変わる」本が出たのは2013年。ミニマリスト本が世にはびこる前のことだったのですね。
本をきちんと読んだのは今回が初めてですが、そう言えば昔、「掃除の道を通す」というアイデアを雑誌インタビューか何かでちらっと読んで、なかなか合理的だと思ったものです。
片付けられない性格を直すのではなく片付けやすい部屋を作る
翌2014年には「部屋を活かせば頭が良くなる」という類書も出て、もしどれか1冊持つとしたら私としてはこの本のほうがコンパクトにまとまっているような気がして好みです。
目安となる具体的な数字が、こちらの本の方が多く出てきます。
「自分を変える」のではなく「部屋を変える」、部屋を活気あるものにすれば、人生がおのずと開けてゆくのだといいます。
活気ある部屋にするとはどういうことかというと、それは掃除をこまめにするということ。ひいてはこまめに掃除レイアウトの部屋にするということです。
たしかに、家具や荷物で阻まれていたら、それだけで掃除機をかけるのはおっくうになります。
人が通れる80㎝の幅、もしくは掃除機のヘッドが通れる30㎝の幅を確保して、掃除機をかけやすいレイアウトの部屋を作れば、毎日でも苦も無く掃除をしてしまうので、いつでもピカピカの部屋に住めるといいます。
毎日さっと掃除機をかけてある部屋は、読んでいるだけで、気持ちよさそう!
本では「この掃除機がおすすめ」と、その当時の最善と思われる掃除機がおすすめされていますが、私もつい掃除機を新しくしたくなります。
部屋も「全出し」が効く
本の中で「自分の部屋に引っ越そう」というアイデアがあるのですが、これを機に、今よりちょっと狭めの、気に入った部屋に引っ越すのも良いですが、敷金礼金など不要で、引越ししないでも引越ししたのと同じ効果を出せるんですね。面白いです。コロンブスの卵です。
片付いた部屋に住むことは簡単なことであるはず
「捨てたい、でも捨てられない」の沼や、収納術、片付け術、断捨離術など各種メソッドの沼に嵌るとなかなか抜け出せませんが、片付いた部屋に住むということはこのようにあっけなく、簡単なことなのだと、改めて思うのでした。