タイトルがすべて
タイトルに惹かれて読んだこの本、私にとってはタイトルがすべてでした。
キッチン、リビングと場所ごとにやり方を説明していくのが普通の本ならありそうですが、1か月に1回物を動かす実際のやり方なんて説明していませんでした(笑)。
惜しみなく掃除する
著者の新津春子氏は空港のお掃除をする会社に長年勤めていて、仕事で身につけたりさらに自分で工夫したりしてきたノウハウが元になっています。
やたらと独立せず、本を出してもまだ会社勤めをしていたりして欲がない印象を持ちました。
でもYou Tube はちゃんとやっているらしい。
ものがあってもすっきり暮らす
彼女はミニマリストではなく、自宅にはものがたくさんあるといいます。
トイレにも飾りものをたくさん置いているのだよか。ぎえ〜!
「掃除をし易くするためにものを減らそう」という方向には全く向かわず、ものは並べてせっせとこまめにほこりをとっています。
これはこれで筋が通っていて好感持てます。
氏の考える掃除と片付けの比率は9:1だそうで、片付け方、しまい方、捨て方などの細かいことは考えず、惜しみなくせっせと掃除をしていくのです。
なんだかすごく、かつて当たり前だった、昭和の正しさのようなものを感じました。
ものはすべて棚に置く
セオリーとしては、ものはすべて棚を用意してそこに置くということが挙げられます。
棚という家具をいくつも置くのは圧迫感がありますが、かといって棚を用意せず床にたくさんのものをおいてミニマリストを気取っても、ちっとも身軽に思えません。
自分が今持っているもの、これからもまだ持ち続けたいと思っているものを、まずはちゃんと見つめることが大事ですね。
においと音のリアル
私はなぜか歳を重ねるごとににおいに敏感になってきましたが、住まいに変なにおいを発生させないようにするって大事ですね。
自分の鼻がまさにセンサーとなり、掃除すべきタイミングを知らせてくれます。
新津氏も本の中で再三、変なにおいを発生させないようにと鼻センサーを大いに活用しています。
あと、掃除する時に発生する物音に気をつけるとかも、他の片付け本ではあまり言及されないことですが、都市で暮らすリアルなノウハウだと思いました。