杉浦日向子は30代半ばで隠居、40代半ばでこの世から卒業

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収入が年々減っても悩まない

杉浦日向子について私の持っていた印象は、漫画家という割には絵が上手くないということと、若いのに江戸時代のライフスタイルにやけに詳しく、ひと頃は世の中でものすごい権威になっていたということだ。

日大芸術学部中退という輝かしい経歴を持っている。

これについて村上龍とのインタビューでは日大芸術学部を卒業しちゃってたらむしろカッコ悪いねと言われているのだ。

ということは、歴史について大学で専門的に学んだわけではないのだ。

なのに往年の杉浦日向子は堂々と、まるで見てきたみたいに江戸を語った。

収入が減っても蕎麦屋くらいは行ける

杉浦日向子は1958年生まれ、2005年没。

30代半ばに隠居宣言をしてゆうに10年は隠居生活を堪能したから、本人は早死とは思っていない気がする。

杉浦日向子は江戸人に学び、持たない、悩まない、出世しないを実践した。

お金は消え物に使う。

収入は年々減っているというのに蕎麦屋に週5日も通う。

蕎麦屋にはお腹が空いたから行くのではなく、お酒を飲んでゆっくりするために行くのだ。

若い頃から、働かないで食べていきたいと考えていた。

食べないで済めば良いとも冗談ではあるが言っていた。

自分を作り込んだ人

ものを持たないとは言っても、もしかしたら部屋は資料でかなり散らかっていた汚部屋だったのではないかと私はにらんでいる。

実兄の話にそそられる。

杉浦日向子は小さな頃から利発で洋楽などにも造詣が深い。

利発というよりものごとを独自に深く理解しようとしてきたと言えるか。

江戸のライフスタイルは数ある興味を引くものの中から彼女が選び取った稼げるジャンルだ。

それは大当たりをして、結構として隠居も悠々と出来ることとなった。

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