必要なものより欲しいもの
著者の森博嗣は、2008年押井守監督によってアニメ映画化された「スカイ・クロラ」の原作者でもあります。
この本「お金の減らし方」を読むまでは私は「一時の欲しいものにお金を使うより、必要なものにお金を使う」ことがお金を有意義に使う当然のことだと思っていました。
でも著者は、「必要なもの」のうち本当に必要なものは案外少なくて、多くは社会的に要求されているもの、見栄のようなものが絡んでいるというのです。
例えばランドセル。
小学校に入学する子供に誰もが買い与えるものですが、これは本当に規則で決まっている必要なものなのか?
規則があるならなぜその規則が必要なのか問うべきだし、規則などないのに、自分の子供だけランドセルが無ければ目立つ、惨めな思いをさせる、というから買っているのではないのか?というのです。
そういわれると、指定のランドセルがある学校ならともかく、どの小学校の児童でも必ずランドセルを買い与えられているって変ですね。
それと比べて、ベタに欲しくて欲しくてたまらないものを手に入れて、「うれしい~!!」と心の底から思う体験をする方が、自分の栄養になるような気がしてきました。
年収1億になっても生活は変わらない
著者は国立大学の助手として社会人をスタート。社会的地位はあるかもしれないけれど、薄給かつ長時間労働で苦労した時期がありました。
小説は、自宅で夜に出来る作業だということで初めからバイトとして書きはじめ、1作目から見い出されて今では年収1億円。
でも作家になった後も大学の仕事は10年くらい続けて忙しさは変わらない。大金を得ても暮らしを変えない。
収入の8割で暮らし、残りの2割は妻と折半して、それぞれが自分の欲しいものを買うくらしは、貧乏時代から変わらない。
長くお金持ちでいるコツというのは、案外こうやって、それまでの暮らしかたを変えないことかもしれませんね。
買ったものは売らない、売ることを前提にして物を買わない
レアなものでも何でも、買ったら箱からものを出して愛でる。箱はとっておかない。
好きで買った版画は10倍の値段が付いても頓着せず、仕舞い込まずに部屋にかけておく。
ものにほこりが被ろうと、壊れようと、自分で消費しつくすというのです。
その方針を聞いて、私もなんだか気が楽になりました。
昨今はメルカリなどで、日用品でも売れるようになってきて、そうなると今度は売るときに少しでもよい状態にしようという意識が働いて、そんな自分がみみっちいです。
何でも自分の好きなようにボロボロになるまで使えばよいのですよね。たとえ結局メルカリに出すとしてもです。
自分に集中する・物の価値は自分が決める
今の自分は以前よりは自由に生きているつもりでしたが、この本を読んで、結構まだまだ、人の目を気にしていることが分かりました!
もっともっと、自分の欲しいもの、望んでいることを考える必要があります。
大抵のことは、人目を前提にした、人の承認を得ようとしている願望なのです。うっかりしてるとそうなってる時代なのです。
著者の他の本には、「あなたの夢は見たい夢か、見せたい夢か」と問うフレーズもありました。
まとめ・まだ間に合うんじゃないか?
この本で語られている「お金を減らす」とは資産を食いつぶすことではなく、「お金を使って自分にとって価値のあるものを手に入れること」ということです。
ふとしたことで手に取った本でしたが、私には掘り出し物という感じです。
人生で大きな判断をするときこそ、のちのちに効いてくる考え方だと思いました。
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