片付いた暮らしを無理なく実践
ミニマリストとか断捨離とかを過剰に意識せず、必要十分を実現させていて気分良く生きている風な、たっく氏。
本は深刻なことを読者に突きつけず、終始気軽な明るい調子で心が和みます。
よく読むと結構過激にも見えますが、たっく氏にはまったく当たり前なので無理をしている様子がありません。
「ペンは2本、プリンターは持たない、スプレー缶は捨てるとき大変なので使わない」なども、たっく氏の必要十分であって、その通りにしなくても良いのです。
固定電話、FAXも2015年に本が出る以前から手放しています。
仕事机周りのモノから始まるら始まる片付け
男性会社員風のたっく氏は、職場の仕事机のことから片付けを始めます。
普通の片付け本のような、キッチン、トイレなどの生々しい場面をいきなり思い浮かべずに済みます。
仕事で使うものはパソコンも印鑑も、すべてリュックに入れて移動していて、彼が帰宅する時は会社の机の中は空っぽです。
自宅についてはざっくり「日常生活編」とまとまっていて、部屋別の言及はありません。
ただ浴室・トイレ・洗面所はたっく氏の担当で、毎日フルに掃除ができるよう、余計なものは徹底的に排除されています。
厳選したコスメのボトルも毎日拭き上げ、ブランドロゴを正面に向けるほどのマニアックぶりです。
常にルールを考える
このような快適な状態になるまでに、5年ほどの時間をかけて、徐々に進めてきたと言います。
大事なのは、片づけたいという方向を目指したら、それについて何度も考えることかもしれません。
たっく氏は片づけにはまり、自分なりのルールをひとつひとつ編み出しました。
彼の言うルールとは収納術とは違います。
バスタオル、掃除機、炊飯器は本当に必要なのか、といった、それまでの常識をひとつひとつ検証するという歩みです。
一度片づけたらそれで終わりではなく常に考え続けるということはとても大事なのではないかと思いました。
最初に電子書籍で自費出版され、2015年に出版社から単行として刊行されました。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」佐々木典士著と同時期の出版ですが、「必要十分生活」は断然明るい未来が感じられる本で好きですね。
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