普段の暮らしにもキャンプギアで
我が家のダイニングテーブルと机は、折り畳みのできるキャンプギアを使っています。
この度はこれらに続いて、3つ目のキャンプギア、コットを購入して、しばらく使ってみました!
コットは野外でベッドやベンチ、荷物置き台としても使えるものです。
これまで私はキャンプに行ったこともなく、今後キャンプに行く予定もなく、完全に自宅で家具として使うための試みです。
ダイニングテーブルと机についての顛末はこちらをご覧ください。↓↓↓
自分で運べるものだけを持ちたい
机を捨てるときに、つくづく木製家具って思いと感じました。
家具自体なるべく無くして暮らせないだろうか、と考えたりもします。
少なくしたいと思っていますが、当面使っているものをなるべく軽くて、小さくたたむこともできるようなものに取り換えていこうかと思うようになりました。
キャンプギアって案外使えるんじゃないか?自分好みの注目ブランド
「軍用ベッド」ともいわれる、設営の簡単な仮眠用の簡素なベッド。
今回、コットをベッド代わりに導入するにあたっては、自分のニーズ、好みに合わせていくつかのコットを比較検討しましたが、他の3点もそれぞれ魅力的でした!
コールマン キャンピングコット
ハイコットだけれど低め。この上にエアリーマットレスを載せて使うと、椅子としてはちょうど良い高さになる。
アウトプットライフ イージーコット EASY COT
室内での使用を想定したデザインコンセプトのアウトプットライフ。
キャンパーズコレクション アルミコットKAC-200(KH)
アウトプットライフと似たデザインで価格が安い。
「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」の気に入っている点
今回総合的に考えて、キャプテンスタッグの「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」に決めました。
そのポイントは?
軽い!
比較検討したものの中で最も軽いものではありませんでしたが、重さ5.4㎏と、2番目に軽いものです。
5㎏を超えたらよっこいしょ、って感じになると思いましたが、コットはそれなりに大きなものなので、それに釣り合った適度な重さに感じられ、ずっしりと重いという感じはありません。
広げたときにコンパクト!
コットの中には、大柄の人向けに幅や長さのあるコットもありますが、それとは真逆なコンパクトなものが欲しかったので、幅63.5㎝、長さが185㎝というのは気持ちの良いサイズ感です。
組み立て後のサイズは長さ185×幅63.5×高さ43.5㎝
それまでに使っていたベッドの幅は80㎝で、これもかなり狭めですが、コットにしたことで一気に15㎝以上も狭くなりました。
幅が63~65㎝くらいはコットとしては標準サイズというか、よくあるサイズなので、寝られないことはないだろう、とは思いましたが、ただ実際にコットを使ってみたことがなかったので、もしかしたら寝ても身動きが取れないのではないかという心配もありました!!
畳んだときもコンパクト!
畳んだときの長辺は「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」は1m以内におさまっています。
収納サイズは95×21×10㎝
うちでは車に積んで運ぶことはありませんが、断面が21×10㎝というのは複数のコットを積んでもコンパクトにまとまり、また長さも95㎝で収まるのは、車載にも都合が良いらしいです。
フレームとシートのカラーが好み!
自分の好みとしては、白っぽいコットが良いなあと思っていたので、フレームがシルバーなのは望み通り。
シートもベージュ、生成のような白っぽい色があればと思っていましたが、このオリーブ色というのもなかなか好みです。
少なくとも比較検討していたコールマンのグリーンよりはかっこいいと思います。
持ち運びしやすくなる専用バッグも同じオリーブ色。
べつに毎年引越ししているわけではありませんが、いつでも気楽に引越せる感じが良いです。
上から押さえてセッティングするのが自然で良い
他の比較検討していたブランドは、レバーを足で踏んで固定するデザインのものがありました。
普通ならこれは便利でメリットなのですが、靴も履かない屋内で使う場合では特にメリットになりません。
それよりも、フレームや布部分を広げたあとに全体の3か所を、カチッと音がするまで上から押さえると固定されるというのは、他のメーカーには見られない「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」独自の工夫です。
室内で使うにも、また屋外で使うにも、感覚的に出来るとても自然な組み立て方で、良いと思いました。
信頼の国産メーカー
キャプテンスタッグは、新潟県三条市のパール金属株式会社が展開しているキャンプ用品のブランドです。
1970年代アメリカ視察で家庭でバーベキューを楽しむスタイルの豊かさに触れたことからアウトドアブランドとして成長してきました。
私は少し前にお買い物におけるアフターフォローの重要性が身に染みたので、国産メーカーというのは結構大きなポイントでした。(なお、「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」は日本国内のメーカーの製品ですが、製造は国内ではありません。)
床との接着面が平面であること
室内で使うので、長く使ううちに床材を傷つけたりすることがないようなものというのは、私にとって重要なチェックポイントでした。
この点についても、私はこの製品に満足しています。
むしろ室内向き?!「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」の脚は床材にも配慮している
実際コットを室内で使って、床材を痛めることはあり得るのでしょうか?
私は他メーカーの細い脚のコットには、その心配があると考えました。
他のメーカーでは、脚自体が細くて、床材と接触する面も点と言えるほど小さいコットがあります。
そのコットは軽くて持ち運びしやすく、簡易なつくりなので価格も安価で魅力でしたが、室内でベッド代わりに使うには適さないと考えました。(実際に使用して試したわけではありません)
しかしながら、キャプテンスタッグの「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」の場合はかなり頼りになる脚をしています。
コットの脚は斜めに交差していますが、脚が床に接触する面は点状や線状に接触しているだけではなく、脚一本につき25×28㎜もの大き目の平面が床と水平に接触していて、それがコット全体で6カ所もあり、コットは床面にしっかり着地しています。
また、床との接触面は金属部分がむき出しではなく、グレーのプラスチックでカバーされているので、床面が傷つく恐れは考えにくいと思われます。(カバーは外れないようになっています)
しかしながら、コットの脚の下に砂、小石、ビーズなどの硬くて細かいものなどが挟まっていたらこの限りではありません。
そうしたことさえ注意していれば、普通に使っている限りは室内でも十分使える構造になっています。
「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」の気になる点
ギシギシと軋む音は結構気になる!
「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」では、寝るときや起き上がる時、寝返りを打つ時などに、どうしてもギシギシと軋む音がします。
他のメーカーのコットならそうでもないのか、あるいはどのメーカーのコットでもコットであればこのような軋みは当然のことなのかは現時点では比較できませんが、これはちょっと気になる点です。
どんなに丁寧に、静かに振舞ってみても、構造的にどうしようもありません。
寝るときに「バキバキッ、ギシギシ」、起き上がるときも「ポコッ、バキッ、ギシギシ」、寝返りを打つと「ギシギシ」という感じです。(若干大げさに表現していますが)
丸太のように仰向けに寝て、静かにしていれば無駄な音はしませんが、少しでも体を動かすと音がします。
夜中にトイレに起きたりするときも容赦ないので、同じ部屋に同居人やペットがいればいちいちおどろかせてしまいそうです。
こうした点は普通のベッドとは全く違います。
軋む音がするという点は、キャンプ用でなくても室内用の簡易な折り畳みベッドであればもしかしたらありうるかもしれませんが、折り畳みのできない、通常のしっかりしたベッドであれば考えられないような、コットの室内使いのデメリットといえます。
コットをベッド代わりにする場合は、このデメリットを上回るほどのメリットや魅力が使う人にとって本当に感じられるかどうかをよく考える必要があると思います。
常設のベッドとしては、誰にでもおすすめはできないなあと思います。
コットの耐久性は?
一時的な来客用にコットを使う、というような場合であれば耐久性の心配はあまりないかもしれませんが、毎日毎日ベッド代わりにコットで寝るとなると、一体何年くらい持つものなのか、その点は気になります。
恐らくそんなに長きにわたっては持たないような気もします。
「簡単フィールドGIベッド(オリーブ)」のシート面はポリエステル素材です。
シートは頻繁に取り外して洗濯ができるような構造にはなっておらず、もしシートがひどく汚れたり傷んだりしたら、フレームに異常がなくても一応はそこでコットの寿命でしょう。
でもシートは縫い目をほどけば取り外せるので、それを型紙にして新たなシートを作ることはできそうです。
私なら、試しに自分でやってみると思いますが、シート張替えサービスなどがあったら嬉しいですね。
でも風水師カレン・キングストンによれば、ベッドのマットレスは10年が消費期限だとか。
コットにはマットレス部分はないけれど、10年も使えれば御の字かな?
ベッドとして使うのは自己責任
コットのパッケージには使い方の他に注意事項が記載されています。
その末尾には、
「◎フローリングなどの床面で直接使用されると、床面等に傷がつく場合がありますので注意してください。」
との記載があります。
この注意書きはどのように見ればよいでしょうか?
一見、室内では使わないでください、という意味にも取れます。
しかしこうした書き方の注意があるということは、逆に室内での使用を暗に想定しているとも言えると私は思います。
今後、室内で家具として使用することも想定したキャンプギア作りは進んでくるのではないかと期待しています。
特に、アウトプットライフというメーカーが、そうした方向で商品開発をしています。
現時点では自己責任で、あまり期待せず、でも小さく畳めて運べる新しい寝具として、コットも選択肢に入れてみるのを皆様におすすめしたいと思います。
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