いったん全部捨ててみろ!インパクトを自分に与えるのが肝心…「全捨離したら人生が好転した話」桜庭露樹著を読んだ

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まだまだある8割捨ての本

8割を捨てることを目安にしている捨て方の本はいくつかあるので、それらを楽しく読み比べています。

桜庭露樹氏による「全捨離」とは、「全」の字が付いてはいますが持っているものを全部捨てましょうということではなく、8割を捨てましょうという提案です。2021年7月刊行。

パレートの法則

なぜ8割なのかは、筆子氏も、竹内清文氏も、こちらの桜庭露樹氏も同じなのですが、パレートの法則によって説明しています。

パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが19世紀に発表した説で、「80対20の法則」とかいわれたりもします。

成果の8割は2割の要素によってもたらされるという経験則で、当初の研究の経済学にとどまらず、経営や品質管理など、いろいろな分野で適用されています。

カレン・キングストンやこんまり式も試したが解決しなかった桜庭露樹氏

桜庭氏は「ガラクタ整理・風水」のカレン・キングストンの本も、「断捨離」のやましたひでこの本も「ときめき」のこんまりの本も読んでは試してみたが、捨てることがうまくいかなかったといいます。

やましたひでこの断捨離は「要らないものを捨てよ」というメッセージにとどまり、やり方がよくわからなかったと言っているし、こんまりメソッドについては「ときめき」で判断するという部分がよくわからなかったと語っています。

「要るか要らないか」で捨てるかどうかを決めるには判断をしなくてはならず、判断を迫られる限りは人は「これは必要」と考えてしまいがち。

だから「要るか要らないか」ではなく、「使っていないものを捨てる」というのが全捨離ということらしいです。

細かいことで迷ったら「もったいないをとるか運気をとるか」

具体的には「45ℓのごみ袋を100枚買ってきて、部屋にあるものを片っ端からごみ袋に入れていく」というのが手順と言えば手順のようです。

とにかく捨てていくしかないのです。

捨てていく中では「こんな場合やこんな物はどうしたらよいのでしょう?」と細かいケースについて教えてほしいと思うことが出てくるかもしれませんが、「私は教祖ではない」と著者はくぎを刺しています。

下着を毎月取り換えるというのも、著者が自分はそうしているというだけであって、それが全捨離の必須の方法というわけではありません。

目の前のそれを捨てるか捨てないかは自分で決めればよいことで、ただ「もったいないをとるか、運気をとるか」だけなのです。

運気には勝てない

しかし、「そんなことでは運気が下がるかもしれませんよ」という殺し文句は私にはかなり効きました。

運気とか、邪気とか、はっきりとは目に見えないけれど、そう言われればそんなものが働いているような気がしないでもない。

実際に、自分が捨てることに躊躇していたものを捨てたときは、心の中もハッキリと軽くなります。

捨てることに躊躇してしまう時に、「邪気が溜まっている」「運気が下がる」とか指摘されたら、抱え込んでいる場合ではない!!って思えます。

たいていのガラクタは捨てるしかありませんね。

でも「もっと捨てろ捨てろ!!」と読者を煽る本なのかと思っていたら、本の中の桜庭氏の語りは動画と違って穏やかに感じました。

なんで「全捨離」?

全捨離はインパクトのある手法だと思いますが、全捨離というネーミングは個人的には惜しいなあと思います。

全部捨てるのではなく8割捨てるという提案だという点で「全」じゃないなあと思うし、「断捨離」という言葉が流布したあとだからこその「~捨離」に思えるので。

おっと、また細かいことを気にしてしまいました!?

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