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古い着物でアートワーク
知り合いが古い着物でアートワークをして、その作品を地域センターに飾ってもらっていたら、「うちにある古い着物をもらってくれないか」という申し出があったというんですね。
その知り合いは、古い着物を捨てる代わりに、素材として切り刻んで、使い切って、もう古い着物とおさらばしたいというのが本当の意図するところだったのに、逆に素材が増えることになった。
作った作品をアートとしてみられるのではなく、持て余しているものの処分場の看板を出してしまっていたという。
ある意味ちゃんと釣り合っている世界。
ペットボトル工作のためにカラーマーカーを買う
ゴミとなるペットボトルを何かに活用しようといって、ペン立てとかを作らせる小学生向けの夏休みの宿題企画とかもよくあります。
これも学校や児童館など複数の子どもの集まる場所でならばまだしも、各家庭でこれをさせるって、使い切れないカラーマーカーが残り、デコったペン立て、小物入れ自体余分な収納で、長く使うに足らないどうしようもないごみが残る。
目先のことだけの解決
ごみ問題はものの最後にまつわる問題で、これについては本当に、目先のことをなんとかしようとしても後からまたぶり返す怖さがありますね。
素材があるなら試しにアートワークすれば良いし、試しにペットボトル工作をすれば良い。創造性を養うにはものをふんだんに使うのはとても大事。
ですが、安直な再利用によってごみ問題までもが解決したと勘違いしないことは大事ですね。
どこかで捨てる痛みと向き合う必要がある。
自分が捨てることに向き合わないのであればいつか他の誰かに捨てさせているという面があるということは、ときどき思い返す必要があると思います。