名前ひとつで世の中を渡るという憧れ
私はペンネームではない自分の名前に.comの付いたドメインを持っていて、これを取得できた時には一生モノだと嬉しかったものでしたが、この程手放すことにしました。
私は1年更新にしているので、毎年同じ月に更新のお知らせが来ます。
取得して最初は誇らしかったのですが、自分の活動の方が追い付いていなくて、だんだんと更新のお知らせが来るたびに「更新するかしないか」「いつやめようか」「やめることでどんな影響があるか」といったようなことをある程度具体的に考えるようになってきました。
それでも唯一無二のドメインだと思っていたので、「もう1年様子を見よう」と着地してはまた更新する、ということを繰り返してきましたが、ここ数年は、更新の時期だけではなく一年中、ドメインの更新は是か非かを考えている状態でした。
迷う時点で「捨てるべきもの」ではあるのですが。
やはり最初に「このドメインもう要らないかも?!」と気付いちゃったときには自分でもとても驚くし、「やめてしまったらもう取得できないよ」と思うと惜しむ気持ちも出てくる。
またドメインの種類もいろいろある中で「.com」というところがかっこいいかなあと思うし、「.com」は意外とお値段もリーズナブルだったりもします。
捨てるとなると躊躇するが、一線を超えた!
モノも、事柄も、捨てるとなるといつもプラスの気持ちとマイナスの気持ちが両方湧き出てきます。
捨てるとすっきりするけれど、二度と手に入れられないと思うと躊躇する、、、
邪魔だと思っているのに、よく見ると優れた機能があったりして無下に捨てるには惜しい、、、
しかし今年ついに一線を超えまして、締め切り前に「解除する」のボタンを押しました。
ドメインを捨てるのも簡単。ボタン一つです。
今回の「自分の名前.com」ドメインについても、時間をかけて納得するという手法をとったことになりますか。
今は名無しがかっこ良い
かつては、自分の名前ひとつで世の中を渡っている人がかっこよく見えました。
ひとつのことを長い時間をかけて極めていく生き方に憧れて、私もそうしていこうと思っていました。
でも私は何かを始めても、10年もしないうちに飽きてしまうことが分かってきたのです。
最初に張り切ってやり過ぎるのが良くないのかな??
いや、この認識を得られたことは、実は値千金の価値があるかも!?
自分の本当に望んでいた方向に気付けたこと。
「ぶれずに極める」だけじゃない生き方もあるということ。
今の私は匿名のまま、自宅で心地よく過ごすことをとても心地よく感じています。